スポーツ外傷は予防で防ぐ
近年スポーツに親しむ方が増え、スポーツは競技としての楽しみの他に、
健康維持や体力の向上、仲間との交流など、
さまの生活のなかで大きな役割を果たしています。
その中でスポーツ活動中、身体に急激な大きな力が加わっておこる不慮のケガを
「スポーツ外傷」と言います。
一方、スポーツ動作の繰り返しによって身体の特定部位(骨、筋肉、靱帯)が
酷使されることによっておこるものを「スポーツ障害」と言います。
「スポーツ障害」は別名、「使い過ぎ症候群」とも呼ばれます。
こはく整骨院では、スポーツをするプロ、社会人、学生さんが多数来院されます。
スポーツ外傷、スポーツ障害ともに
当院の治療方針の柱は、手術によらない治療を第一として、
運動療法を中心とした保存療法を積極的に導入しておりますが、
痛みを取り除いたその後の予防が非常に大切だと考えています。
患者様に多くみられるのが
数十年前の運動部活動中に発生した膝の靭帯損傷経験者では中高年になって
膝の痛みを持つ割合が明らかに高いということです。
もちろん、検査や治療の進歩もあるので、
現在の選手たちで同じような割合で将来に痛みが出るというわけではありませんが、
けがをした時点で戻らなくなるものがあると考えるべきだと思います。
そこで予防を行うこと。再発させない事が最も重要だといえます。
最先端のスポーツの現場では、動作を変える、身体を変える、ルールを変えるなど、
さまざまな取り組みが含まれます。
膝の前十字靭帯損傷をおこしやすい動きを変えるトレーニングは
損傷の多い女性スポーツでは現場に取り入れられていますし、
体幹を支える筋を強化するトレーニングは非常に多くの競技で実践されています。
競技スポーツは勝利を求めることも重要ですが、
競技スポーツの価値を高めるためにけがを予防することの実践も
同時に行っていくことが必要だと思います。
院長 野田雄介