骨折する子どもが増えています
2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
三ヶ月に渡って臨時休校や外出自粛となり、
ようやく緊急事態宣言が開けた6月、
子どもたちの骨折や腰椎分離症、関節痛といった怪我が急増しました。
当院でも、自粛開けに部活動を再開した途端転んでしまい、
足を骨折して来院した小学生がいました。
中には久しぶりの登校日に学校までの通学路を往復した翌日、
体中の激痛を訴えた中学生もいます。
休校期間中、一切運動せずに筋力や柔軟性が失われていたために、
スポーツのし過ぎでなるような筋肉の炎症が、
ほんのささいな運動で起こっている例が多発しました。
新型コロナウイルスが猛威を振るう以前から、
近年は跳び箱に手をついただけで骨にひびが入ったり、
腰ほどの高さから飛び降りて足の骨を折ったりする子どもが
増えているといいます。
原因の一つとして考えられるのは、昔と比べて外で体を動かす機会が減ったこと。
適度な運動は骨に負荷をかけて成長を促しますが、そうした機会が減っているために
骨が十分に育っていないと考えられます。
「運動を一カ月休むと体力の回復には三カ月かかる」と言われています。
体力が低下した状態では、準備不足で激しい運動をすることは大変危険を伴いますので、
じっくりと時間をかけてストレッチを行い、体を慣らすことが重要です。
しかしこれは子どもたちに限った話ではありません。
自粛中に運動不足を解消しようと
マラソンや自宅でYOUTUBEなどを観て運動をはじめた方も
急増しています。急な運動を行うことは身体もびっくりしてしてしまいます。
ストレッチなど体をほぐしてから運動することをオススメします。
どうにもならない痛みを放っておいてからだと
治りも遅くなりますので、痛みを我慢せず当院へご連絡ください。