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久留米市本町の整骨院 こはく整骨院
福岡県久留米市本町17-16 〒830-0044

スポーツ障害 スポーツトレーナー

野球人生のサポート

2023年9月22日(金)

当院にソフトバンクの選手がご来院されました。

「どうしても、当日中に治療をしていただけませんか。
どれだけ待つことになっても構いません」

切羽詰まった様子でお電話をくださった彼は、
福岡県筑後市のファーム施設にある「若鷹寮」より
約1時間かけ、当院へお越しくださいました。

実は、翌日が祝日だったこともあり、全てご予約でいっぱいだったのですが
院長と相談し、最終の時間に来ていただくことになりました。

詳しくお話を伺うと、膝を故障されていて
今年の夏に手術を受けた後、繰り返し通院をされてはいますが
整形の先生からは「これ以上良くならない」と言われているとのことでした。

問診後、実際に患部を見せていただいたところ
膝蓋腱炎(しつがいけん)=通称ジャンパー膝という状態にあることがわかりました。

膝蓋腱炎とは、
膝蓋骨(膝のお皿)のすぐ下から靭帯にかけて痛みが生じ、
進行すると慢性の疼痛も生じるようになる炎症です。

今回、強い患部の炎症も見られたため
より高い鎮痛効果をお出しできるよう、コンビネーション療法を用いることにしました。
治療後は、「1回で痛みが取れた」と非常に感動していただくことができました。

ソフトバンクは去年から4軍制を敷き、育成に力を入れています。
そのような競争の激しい世界の中、
怪我を隠しながらも一生懸命プレーされる選手は多数おられます。

外傷性の骨折や打撲などとは違い、慢性炎症の場合は手術や安静・固定で治療することは大変困難です。
そのため、少しの炎症でも決して自己判断で放置せず、
初期のうちに一連の運動連鎖を把握した診断、及び適切な処置を行うことが非常に重要となります。

初めてご来院された日、治療中に彼の口から語られる言葉一つ一つから
野球に対する真剣で熱心な姿勢がひしひしと伝わり、胸を打たれました。

そのことからも、自分の体は自分で守ること、
そして自分の体と向き合うことの大切さを共有しながら
少しでも彼の野球人生のサポートをしていけたらと、
スタッフ一同にも熱い思いが込み上がりました。

それ以降、試合前後のみならず、日常的に連絡を取り合いながら
綿密なフォロー・バックアップ体制を取らせていただいています。

若き選手のさらなる活躍を願いながら、
その一助となれるよう、今後も精一杯サポートさせていただく所存です。

こっそりと治療に来られているため選手名は伏せますが、
お写真とサインは、今日も院長室に飾られています。
快く応じてくださり感謝です。

こはく整骨院 野田雄介