着圧ソックスを脱いだら嬉しいことが

最近、インスタやCMでよく見かける着圧ソックス。
履くだけで脚のむくみを改善してくれるというお手軽さが魅力の着圧ソックスですが、
使い方を間違えると、脚を細くするどころか血行不良や肌トラブルを招いてしまうことも。

先日、腰の痛みと痺れを訴えて来院されました。

問診中のお話の中で
他に、ここ最近足先の冷えがものすごく気になるということをおっしゃられました。
身体のバランスをみるとどこか気になる点が・・・
足先を触ると氷のように冷たい。

「もしかして、着圧ソックス履いていますか？」と確認してみると

「はい！」とお返事が。

そして、痩せたいために寝るときも履いているそうです。

眠る時に着圧ソックスを履いてはいけないのか。
眠っている時、動いていない時に着圧ソックスを履き続けると脚の血圧が下がり、
ソックスの圧力による血行不良が起こりやすくなり足先などの冷えが進行してしまいます。また動脈閉塞などを引き起こしてしまうケースもあるといいます。

脚に圧力をかけて血液やリンパの流れをよくしてくれる着圧ソックスですが、
本来ならばその働きをするのは脚の筋肉です。
着圧ソックスを長時間履きすぎると、筋肉の本来の機能が衰えてしまい、
余計に脚がむくみやすくなってしまうことにもなりかねません。

すぐに着圧ソックスは辞めてもらい治療に専念してもらったところ
不調は取れ、
なんと！なんと！妊娠までしたのです。
ご本人もお子様を望んでいらっしゃったので
私たちもすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。

浮腫などが原因で
医師から着圧をすすめられる場合以外は
使い方を間違えると大変危険です。

圧も強いものもありますし、お店の方などと相談して
試すのをおすすめします。
もし履いて体調がすぐれない方は少しお休みしてみてはいかがですか。

ちょっとした一言から判明した着圧ソックスの害。
今回は妊娠という締めくくりで終われて本当によかったです。

元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

野田麻紀